

医療手術デバイス
高分子アクチュエータは体の外より体内の手術デバイスを動かして正確な手術を行なうことを可能とする技術です。 体内で使う手術デバイスは出来るだけ小さくする必要があるため、駆動デバイスを設置するスペースは 制限されており、電動モーターのようなアクチュエータを設置することは不可能でした。高分子アクチュエー タは小型化が容易であるため、駆動機構を付加した手術デバイスの開発が可能となりました。
動作原理
カテーテル | 内視鏡処置具、ガイドワイヤ(先端) |
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チューブや角柱など様々な形状の樹脂表面にめっき後、絶縁することで複数の 電極を作製することが可能です。上の例ではチューブおよび角柱上に作製した 4つの電極のうち直交するそれぞれの電極対に電圧を独立して印加することで 全方向への屈曲動作が可能となります。
内視鏡処置具
処置具先端部に高分子アクチュエータを配置し、体の外よりジョイスティックを 操作することにより、任意に先端部の方向を変えて腫瘍などの患部をつかみ取ることが出来ます。
カテーテル
1mm径のカテーテル先端にチューブ状のアクチュエータ素子をつけ、リード線を介して体外からカテーテル先端の方向を自在に変えることが出来ます。レントゲン透視下の血管内手術において血管を選択して病変部へ到達し、動脈瘤の塞栓、抗ガン剤の集中投与などを容易に安全に行うことが可能となります。
ガイドワイヤー(先端部)
ガイドワイヤの先端部に高分子アクチュエータを配置し、体の外よりジョイスティックを操作し、任意に全方向への曲げ操作が可能です。
カテーテル同様全方向への屈曲動作を実現します。 |
その他手術デバイスの開発
高分子アクチュエータを使用することで、今まで小型化ができなかった手術デバイスの作製が可能となります。お気軽にご相談下さい。